効率的なIT導入をするためにどうするべきか。

 

上のイラストですが、リアカーとトラックです。
荷物を運ぶのにリアカーから軽トラックに変えるお話で考えるとわかりやすいのかもしれません。

リアカーで荷物を運ぶ仕事をしている人がもっとたくさん運べるものを探しています。
そんなときに軽トラックの存在を知りました。
「トラックを使うと効率が50倍上がるらしい。」
と使っている人から聞きました。
「なんだか画期的な道具らしい。」
と思い、早速買ってきたのですが、運転の仕方がわからない。
なんとなく動かしてみるものの、燃料や使い方がわからないので効率が良くならない。
同じトラックを使っている人からいろいろ聞いて使てみると少し使いやすくなった、少し効率的になっなって満足。
このトラックを本当に効率的に使うのには、運転の仕方をお金を払って教えてもらう。運転手を雇うなどをすることで50倍効率的に使用できるのですが、そんな費用は払いたくない。
けれど50倍効率的に使いたい、こんなことはまず達成できないことと思われます。

リアカーとトラックの話は誰でもわかるような話だと思います。
これをIT導入に置き換えるとどうでしょうか。
リアカー=手書き
トラック=パソコン、IT機器
便利になるためには、費用が掛かり、また専門の人を雇う必要があるものなのです。
その代わりに効率的に作業ができるので結果得をするというものだったりします。
しかし、ITの場合効率的になる量が不明瞭だったりします。
その定義ができるひとと巡り合うのがIT活用において大変重要だったりします。
入力が上手だったり、プログラムを組んだりという人は結構多いのですが、効率を考えて導入流れを考えられる人って案外少ないと思います。

 

中小企業や小さな会社のIT化の遅れの原因

最近企業の生産性の話を聞かれることが増えています。
業務流れの刷新を行うことで生産性の向上が見込めることを知っていながら「いかに変化をしないで」生産性を向上させようしているご相談がほとんどです。
また会社規模が小さくなればなるほどその傾向が強くなります。

生産性を向上させるために必要な行動は
【1.会社の仕組みを明確化】
【2.不要な部分をなくす】
【3.IT化による効率化が最も見込めそうなところからIT導入】
の3つの行動は必須と言っていいでしょう。

しかし、3つの行動のうち1つだけ
【3.IT化による効率化が最も見込めそうなところからIT導入】
で生産性を向上させようするので、費用ばかり使って効果がほとんど出ることがありません。

会社の仕組みを明確化して、不要な部分を洗い出し、必要な部分にのみIT化を行うことで効率化が図れます。
いままでの零細企業のIT化やOA化ではほぼ見られなかった作業ですがで、現在主流となっているIT化において
1.会社の仕組みを明確化】
2.不要な部分をなくす】
は、
大変重要なポイントとなっています。

IT導入補助金 コンソーシアム登録行いました

IT関連で今にぎわせている「IT導入補助金」です。
導入にまつわる費用(ハードウェアを除く)の50%上限50万円を補助するという、国が行う補助金事業です。
50%上限50万円なので、100万円のIT導入費用で50万円あとから帰ってきます。(民間でいうキャッシュバック)
それだけの補助をしてもらえるので、提出書類もそれなりにあります。
その書類を導入する業者と導入支援業者でお互いに記入提出するものなので、従来よくある士業の先生に申請書を記入提出するのではありません。
それなりなボリュームで負担になるので町の事務機屋さんはどうするか悩まれているところも多そうです。
会社の経営方針を文書化し、IT導入による改善した数値を5年間毎年報告します。
導入支援業者が報告のお手伝いをするので、5年間お取引が続くメリットがあるのですが、IT機器やソフトウェア中心に営業されていた場合準備が大変です。
また導入支援業者は「法人」に限定されています。ホームページを作成されている業者の場合、個人事業主の方も多いかと思います。個人事業主の方は原則対象外となっています。
ただし、「法人」が幹事会社として個人事業者と一緒に導入を行う「コンソーシアム」体制で導入を行うことができます。

今年度はコンソーシアム体制でIT導入補助金導入支援事業者登録をアイシーエルシステムズ有限会社は行いました。
より多くの地域の事業者様にIT導入補助金を活用していただきたく思っています。

IT導入補助金は今後9月まで継続的に募集されるようです。
昨年伝わっていなく気が付いた時には終わっていたとのことがないように是非ご活用ください。

「コンソーシアム登録説明会」を5月25日アイシーエルシステムズ有限会社セミナールームにて行います。
ホームページ作成など個人でIT導入を支援されている事業者のかた、ぜひご参加ください。

申し込みはhttps://peatix.com/event/385076/ (Peatixイベント管理サービスを利用しています)

IT導入補助金説明会 参加しました


IT導入補助金説明会(3月27日大阪開催分)に参加してきました。
570名入れるホールに満席で2階行われました。IT導入補助金への期待の高さがうかがえます。

500億円予算で補助金額上限50万円(補助率50%以内)となるお話でした。
全部50万円の申請だとしても10万件なので、10万件以上の中小・小規模事業者へ補助されることとなります。
昨年度の1次説明会と比べるとホームページ屋さんが大変多い印象で、
「IT導入補助金でホームページ作りませんか」
という電話が4月以降たくさんかかってくることが予想されます。
ホームページのない会社は慎重に検討して下さい。
よく似た電話がこちらにもかかってくるのですが、
「インターネット関係のセールスで電話は申し訳ない。メールアドレスを教えるのでそちらで要件、資料をお送りください。」
とお願いをしています。
ほとんどは、メールをいただけないのですが、たぶん素晴らしいご提案だったのだといつも残念に思っています。

前回と同様、中小企業・小規模事業者における生産性向上を目的としたITアプリとそれの使い方・メンテナンスなどマルっと1パッケージにした補助金です。
こう書くと、パソコンソフトとその使い方のように見えるのですが、実際にはソフトウェア・クラウド利用料・導入関連費用等と案内されているので、ホームページを作ることで生産性向上するとすればいいのかもしれません。
本当のところ、「生産性向上するために、作業の一部IT化することで省力化・効率化する」という話がターゲットだと思われます。
なのでITサービスありきではなく、生産性向上ありきであるべきではないでしょうか。

まだ説明会だけなので実態は追ってご案内するとして、当社では昨年同様早々の登録を目指し、今回はより広く使っていただけるような準備を行っています。

 

https://www.it-hojo.jp/eventinformation/briefing-osaka.html

IT投資とパソコン購入

最近「IT投資」という言葉が企業規模かかわらず聞くことが増えているかと思います。

googleで「IT投資」「IT投資とは」で検索しても詳しい説明はなかったりします。

みなさんにとって「IT投資」ってどんなイメージですか??

・・・・・新しいパソコンを買って、業務に使うこと・・・・・

「IT投資」だけの言葉でいうとぼんやりとIT情報機器の購入となりそうです。

この言葉は思ったより難しいのかもしれませんね。

ところで、経済産業省が2014年に「攻めのIT投資について」説明した資料があります。

https://www.itc.or.jp/news/dlfiles/itcc2014_06.pdf

攻めだけあって「IT投資」によって企業の稼ぐ力を強くするという話です。

従来の社内業務の効率化ではなく、より多くの利益を得るための「IT投資」を説明しています。

納品書や請求書の伝票を手書きで出されている会社もまだあるのですが、すでにパソコンで伝票作成されている会社が大半です。

そのうえで「IT投資」をというと

「うちの会社はパソコンで納品書や請求書、社内管理資料を出力しているから十分IT投資しているよ」

「業務効率化にパソコンやソフトに十分お金を使った」

ということになります。ここでは業務効率化へのIT投資を「守りのIT投資」と定義されています。

・業務効率化する「守りのIT投資」

・稼ぐ力を強化する「攻めのIT投資」

一番最初に紹介した「IT投資」とはこのふたつになります。

ほとんどの企業では「守りのIT投資」が行われ、業務効率化へのIT投資は終了しています。結果、IT投資は業務の管理に大変有効だとわかりました。

ただし、投資した金額の回収はできたかどうかというと難しい判断となりそうです。どちらかというと隣の会社が「守りのIT投資」をして業務効率化をしたからうちの会社も業務効率化といった感じで回収は二の次だったかもしれません。

最近の会社ではお金を使うにも、その効果を常に考えるようになってきました。たとえ「社長の飲み代」にしても会社のお金を使う場合そのような考え方をされる会社がかなり増えています。

もし「IT投資」によって業務効率化だけでなく稼ぐ力を強化することができるのなら、いかがでしょう。

稼ぐ力を強化する「攻めのIT投資」をするべきと思います。

ただし、条件付きですが。

先ほどお話ししたように今の会社では効果を常に考えるようになっています。稼ぐ力を強化する「IT投資」についても効果を考える必要があります。

その効果を考え見込みがたつ時に「攻めのIT投資」をすべきと考えます。

知り合いからインターネット集客したらうまく儲かったと聞いた、だからうちの会社でもというのはよく聞く話ですし「守りのIT投資」とおなじ理屈となりの会社がしたから・・・・です。

その効果は「守りのIT投資」と同様投資金額の回収は二の次、稼ぐ力はついたかどうかわからないとなりかねません。一般的に先にやった人のほうがたくさん稼ぐしあとから同じことをするとそんなうまくいかないといわれます。

「攻めのIT投資」は会社のどの部分にどのようなITを導入するか、仕組みをよく検討する必要があります。よその似て非なる仕組みにてその会社オリジナルの稼ぐ力を作ること、その投資金額以上に稼げる仕組みをIT化します。

ここまで考えると「IT投資」はパソコンを買うというより仕組みを考えることが大半となります。

そして仕組みを上手に考えられるかどうかがカギとなっています。

おなじパソコンやIT情報機器を買っても効果は全く別のものとなります。

上手に仕組みを考えることが現在の「IT投資」となっています。決してパソコン購入だけで「IT投資」ということではなくなっています。